2017年にヒアリが騒がれたことで、「外来種」という言葉をよく聞くようになりましたが、
皆さん、日本には、多くの外来種が既にいることをご存じでしょうか?
外来種(外来生物)とは、
「人の活動によって本来の分布域以外の国や地域に導入(移入)された生物種」
と定義されています。
簡単にいうと外来種とは、「人が持ち込んだ海外生まれの生き物たち」を指します。
国内の特定の場所にしか居なかった生物が他の都道府県に移動した場合は「国内外来種」と呼ばれ、古くからその土地に住んでいる生き物は「在来種」と呼ばれます。
日本では、環境省と農林水産省が「生態系被害防止外来種リスト」を発行しており、外来種を
緊急対策、重点対策、産業管理、侵入予防、定着予防、特定、未判定などに細かく分けています。
全てを合わせると429種にものぼる外来種リストで、その中で最も多いのが植物です。
人に危害を加える動物や昆虫だけでなく、私たちの知らないところで、多種類の植物が侵入しています。
その数はなんと200種!
多いですよね。
また、200種の内、特に生態系や農林水産に重大な被害を及ぼすもの、または及ぼすおそれのあるものを「特定外来生物」に定め、日本では厳しく規制されています。
可愛いお花だから・・・とガーデニングしたら、実は特定外来生物だった!
なんてことが起きるくらい外来種は案外、身近に居たりします。
特定外来生物でなくても、街中で見かけるお花には外来種がいっぱい。
皆さん、道端で見かけたことありませんか?
オオハンゴンソウ(キク科オオハンゴンソウ属)/緊急対策外来種/特定外来生物
オオキンケイギク(キク科ハルシャギク属)/緊急対策外来種/特定外来生物
ランタナ・シチヘンゲ(クマツヅラ科ランタナ属)/重点対策外来種
セイタカアワダチソウ(キク科アキノキリンソウ属)/重点対策外来種
ドクムギ属(写真はイタリアンライグラス)/産業管理外来種
(参考文献・HP)
日本の外来種対策/環境省https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html
植調 雑草大鑑/公益財団法人日本植物調節剤研究協会
園芸全書 フラワーオアシス4夏の草花/株式会社小学館