ZN工法 (2重ネット芝張工法)
◆ZN工法とは、従来の完成した芝生を張る工法ではなく、芝生を完全にほぐしたほふく茎を洗浄・消毒処理のうえ、2枚の木綿ネットに挟みこんだロール状製品『ゴーローン』を地面に延展(張付け)する新しい工法です。
◆芝生を洗浄処理することで雑草種子、病害虫の持ち込みを抑え、健全な芝生が作れます。
◆芝生苗(ほふく茎)から育てることにより、活力のある深い根層を形成します。
◆施工が容易なロール状(1本当たり50㎡または100㎡)であるため、従来工法に比べ大幅な工期短縮が可能となります。
芝生を変えたネット芝ゴーロ-ン 2重ネット芝工法
芝生は、ほふく茎で育つ
公園などで見かける芝生は、ほとんどが野芝か高麗芝などの暖地型芝草です。この暖地型芝草の多くは、種子による繁殖は出来ず、ほふく茎が分けつし繁殖する栄養繁殖型の芝草です。初めにほふく茎が伸び、節ができ、そこから根が生え、葉が生えます。基本的なことですが、この事が芝生の生育にとって極めて重要な事なのです。
ZN工法は根が違う
ZN工法は、ほふく茎を完全にほぐした状態で高圧洗浄・噴霧消毒処理をして2枚の木綿ネットに挟んだ製品『ゴーローン』を地面に張り付け目土を掛けます。この事により、ほふく茎は自分のもつ生育スペースいっぱいに繁茂し、それぞれから健康で活力のある根を大地に伸ばし、十分に栄養分を吸収し、活々とした新しい芝生を作ります。ですから、今までの畑から剥ぎ取っただけの芝生とは根が違うのです。
ZN工法は省農薬管理を実現
高圧洗浄により雑草の種子や病害虫の温床である畑の土壌を洗い落とし、付着している病原菌を噴霧消毒により殺菌しております。また、活力のある芝生ですから耐病性に優れています。したがって、張芝後の雑草や病害虫の発生がほとんどなく、省農薬管理が実現できます。
ZN工法は高品質
従来の芝生は畑によって芝生の品質にムラがありました。これは畑で生育するときの土壌を中心とした地理条件によるもので、張芝後の生育差の大きな原因となっていました。それに対してZN工法は、ほぐした苗芝を混合し、数倍にひろげ、なおかつ土壌を洗い落とした結果、安定した高品質な製品で出荷することを可能にしました。
ZN工法は工期短縮工法
ZN工法は1本が50㎡の『ゴーローン』をほんの数分で延展し、後は機械作業で目土掛けをするだけ。これにより、1人当たりの作業量は約6倍になり、工期短縮に大きく貢献します。
例えば、10,000㎡程度の芝生広場でしたら1日から2日で施工完了することが出来ます。(ゴーローンは標準品の1巻で50㎡又は100㎡の施工ができます)
ZN工法は人にやさしい
従来の張芝工法では、芝生の裏に土がついていたために1㎡当たり約10kgもあり、運搬には大変な労力を必要とすると共に、土壌や芝カスなどにまみれての作業でした。しかし、『ゴーローン』はきれいなネットに包まれた商品をダンボールで梱包しており、50㎡の重さが20kg程度しかなく、清潔な環境での作業が可能となりました。また商品のコンパクト化により、現場への輸送頻度が大幅に軽減できるほか、都市部や住宅地におけるスペースの少ない現場には宅急便などを利用した小口配送も実現しました。
ZN工法だからできることがあります
競技場をはじめ、多目的広場などに不陸のない均一な芝生を作ることが出来ます。また、数種類の苗芝等を混合することにより、均一にブレンドされたオーダーメイドの芝生を作ることも出来ます。また、施工現場の生育環境や使用目的に応じて最適な芝生を提供することが出来ます。
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